経営理念は、企業文化の中心および企業の社会的存在意義を表明するものとして、従来か経営理念をら日本の経営者に重視されてきた。日本で「経営の神様」と誉められている松下幸之助は、「この企業は何のために存在しているのか。企業の目的は何か。また、企業の目的達成をどのようなやり方で行っていくのか」という経営に対する基本的な考えで、「経営上最も大切なものである。だから、経営者はまず経営理念を確立すべきである」と述べている。企業の健康的な経営を求めるために、まず、正しい経営理念を持たなければならないで、これも企業が成功する重要な要素とも言えよう。

日本は世界で長寿企業が最も多い国である。人びとが深く日本の企業に対する研究に従って、独特な経営理念が重要な役割を果たしていると思われる。ここ数年、中国における企業の倒産という不祥事の増大を背景として、企業者は永続を可能させる経営のあり方に関心が高まっている。なぜなら、日本企業の独特な経営理念に対して注目が集まっている。現在、中国の市場経済の発展につれて、中国の企業はますます企業文化を重んじるようになっている。企業の経営理念も次第に完備になっているが、不足も存在している。日本企業の経営理念は依然として何か参考する価値があると思う。

そこで、本論では、いろいろな資料をもとにして、日本企業の経営理念の総覧と特徴を分析しながら、中国企業の経営理念の不足を完備させる。さらに、中国企業の発展に少しでも参考になればと思う。

以上を踏まえ、本研究は次の方向に向かって進めて行きたいと思う。

(1)　本研究の目的と意義についての表明

(2)　資料に基づき、日本企業の経営理念の総覧についての分析

(3)　日本企業の経営理念の特徴についての探求

(4)　中国企業への示唆についての考え