連雲港の徐福研究から見る中日における徐福文化の伝承从连云港的徐福研究看中日徐福文化的传承文献综述
2020-05-16 20:22:34
[1] 张良群 (2005)《徐福东渡》北京中国文艺出版社
徐福は東方へと航海し、彼が持ち込んだ中華文明は日本の土着文明と交わって共生し、何千年もの間縄文時代で停滞していた日本列島が弥生時代に向かう契機となった。それは日本に古代文明の夜明けをもたらした一筋の光にして、平和的貢献の旅行であり、意義は計り知れない。彼の偉業は、イタリア人コロンブスのアメリカ大陸到達には1700年以上、我が国の鄭和の南海遠征には1600年以上、先行している。古代より、徐福研究は文芸家や歴史研究者にとって馴染み深いものであった。
[2] 张良群(1998)《徐福故里揭谜(续集)》北京新世界出版社
1985年夏、連雲港徐福研究会の于錦鴻氏によって調査団が組まれ、夏の盛りにも関わらず当時徐福が行動した地域に沿い、江蘇、河北、山東など沿海県#12539;市においてフィールド調査、民間聞き取り調査を行った。その後、関係者を組織して、始皇帝東巡の際のカン楡巡幸と所縁(ゆかり)のある、秦山島遺跡や駐駕荘、下駕荘などの地を数回にわたり調査し、徐福村において徐福旧居遺跡、徐福薬草採種地遺跡、徐福河遺跡、徐福東渡入海処遺跡、神路遺跡(秦山島にあり、徐福が登山して神を拝したとされる)、棋子灣遺跡(徐福と始皇帝が将棋を指したといわれる)、夏家溝にある秦始皇帝東巡下駕溝遺跡、飲馬池遺跡、「圬工」村遺跡など十か所余りを前後して発見している。これらの徐福伝承文化資源は、徐福文化の伝承の重要な手がかりであり、徐福観光旅行開発の対象であり、徐福文化産業の発展に素材を提供している。この考古学上の発見を経て、連雲港市の徐福研究員は日本の徐福遺跡文化資源の調査と研究に目を向けるようになった。日本に残っている徐福の遺跡、伝説、文字の記録も中日両国人民に注目されるようになった。
「3」韩玉德(2000)《徐福其人》陕西师范大学学报
徐福は紀元前3世紀の中国秦朝時代の著名な方士(神仙術師)であり、また世界航海#12539;探検史において最初に名前が出る、偉大な航海家である。『史記』の作者である司馬遷によると、2000年以上前に種類豊富な穀物と古典書や文物、多数の技術者、それに数千人の少年少女を伴って、不老不死の薬を求め、彼は旅立った。彼は秦の始皇帝の専制的な暴威を恐れており、数次にわたる東方航海にもかかわらず皇帝の求める不老不死の薬草が見つからないという状況において、広い平原(のち、日本列島であることが証明される)に定住することを選択した。
[4] 方印华 (2005)《关于建立徐福学的构想徐福研究》13:67~69
徐福文化資源とは伝説、遺跡、関連施設、文字記載などを意味する。陳福坡の話では、日本各地に徐福関連遺跡は56か所、伝説は32個、古書記載は46点存在することが分かる。中国でも徐福遺跡と徐福景観は多く、いままで発見された徐福遺跡や建設された徐福景観の総数は100か所に達している。我々はそれらの徐福文化資源を統合することにより、社会経済的発展と対外交流に貢献することができる。日本は「われわれの徐福さん」というシナリオで映画を作成したことがある。そして、日本はアニメーションと漫画の大国であり、中国は徐福を素材にして、アニメーションと漫画の制作面で日本と連携して、利益を得る。その他、徐福絵本コンテストの開催を通して徐福が日本に渡って以来の生活を想像し、歴史書に書かれていない部分を補足することができる。また、整理した伝説と文字記載を文学や映画、アニメなどの素材として現代化することにより、徐福の英雄談を人間の心に染み渡らせることは可能であろう。さらに、徐福の業績を教科書に書き込み、教育宣伝を強化することによって、正面から子供たちに伝えることができる。
[5] 孔健 (2010)《日本人的徐福膜拜》IT Time Weekly(2):98
「徐福」ブームは日本にも波及した。連雲港での徐福村発見の後、一貫して徐福研究に注目する佐賀県が1989年に徐福国際シンポジウムを開催したのち、新宮市、八女市、堺市、富士吉田市、八丈島、小泊において、日本徐福会が相次いで徐福シンポジウムと祭りを開催した。そして、日本の和歌山県の徐福墓、徐福廟、山梨県富士吉田市の徐福祠、佐賀県佐賀市の徐福長寿館なども含まれる。これらの徐福に関係がある遺跡や景観は徐福の東渡に関する一連のストーリーを語るだけではなく、徐福の上陸と徐福の故郷の変遷の歴史をも詳細に説明する。
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