１　「なぜ日本人は化粧をするのか」 侯娟　天津師範大学　2009年

歴史的な化粧の原因を皮切りにして、各時代の化粧の現象と特徴について述べている。近現代の化粧文化を中心にしている。明治維新以来の140年間、日本の化粧は西洋の化粧を導入すると同時に、いつも西洋の化粧との違いをいくらか伴っている。日本人は化粧を通して社会自己アピールし、心の安定を得て、化粧は生活の質を引き上げられると思っている。

２　「1920-30年代の女性の装いと身体」 叶柳青 2009年 　

1920-30年代、現代主義の風潮が日本を席巻し、それにつれて西洋文化と伝統文化互いに衝突し、また互いに吸収した。この過程は当時の女性像の急変から体現できる。女性は洋服を着て、パーマ、美容、メイクをし、自身の魅力を余すところなく披露した。同時に、彼女たちはスポーツで健康レベルを高めた。また、西方女性が自力で思想更生をする影響のもとで、日本に職業婦人ブームが現れた。このスタイルの変化と体の表現は、まさに現代主義の産物で「モダンな女性」に象徴で、「モダンな女性」現象と呼べる。彼女たちは昔の唯々諾々の伝統的な女性ではなく、自己主張をする新しい女性である。これは近代史の上で日本の女性の美の意識の巨大な進歩である。

３　「服装は日本女性の審美観を見る: 和服からセーラー服の変化を中心に」韩宁 2014年 　

韩宁によると、和服は日本の伝統的な服装であり、すでに日本の生活や文化の中に溶け込んでいる。また日本女性の伝統的な審美観をよく表現できる。セーラー服は通常女学生が着る制服であるが、今それはすでに1種のトレンドファッションとなり、獲得し、多くの若い女性に好まれている。和服が体現する優雅な優しい自然の美しさは美意識の中の一部で、現代女性に深く影響を与えている。セーラー服は西洋文化の影響を受けた新しいものであり、現代審美の中で不可欠な一部であり、現代女性の青春と活力の美を体現している。着物であれセーラー服であれ、歴史発展に伴い、それらはすでに日本独特の服装スタイルになり、日本女性特有の美しさの変化を表している。時代の変遷につれて、服装は既に最古の防寒保温から美しさを体現する必須の装飾品になった。この変化に従って、元の単一の伝統の審美観が現代の多様な審美観へと変わった。どの時代の審美観も日本文化の体現である。

４ 「中日両国は、化粧に対して態度が違っている」 吴娟 2015年

日本人の化粧の歴史は平安時代にさかのぼる。日本で、化粧しない女性はほとんど見つからない。、日本の女性の化粧に対する尋常ではない愛、これと日本の伝統的な思想、審美観念は関係がある。化粧は日本女性を美しく変えることができ、心理的にもこのような効果がある。愛美の心を、すべての人が持っている。日本人は完璧に対しある種の偏執な愛がある。日本の女性は、化粧はより理想の中の自分に近づくためだと思っている。化粧を通して自分をさらにきれいにし、気持ちも楽しく心地よく変わる。明らかに歴史の発展過程の中で、日本の女性の美の意識は化粧に反映されている。

5 「戦前期日本の女子体育関連イメージに関する歴史的研究」春日芳美 大東文化大学 2013年

明治後期に養成がはじまった女性体操教員は、女性が運動を行うことが作法や美意識と対立することや、服装の問題、高学歴女性が職をもつということに対する批判的見解などによって、批判的に取り扱われる傾向にあった。その後、大正期には女性競技者が雑誌のグラビアを飾るようになるなど、女性が運動をするということに対して肯定的な見解がみられるようになった。しかし、史料を読む限りでは女性競技者が肯定的に捉えられてゆく一方で女性体操教員の評価は低いまま留められたように考えられる。