中日迷惑意識の比較――日常生活の中の言語行動を中心に/ 中日“麻烦”意识的比较——以日常生活中的言语行为为中心文献综述
2020-07-01 20:53:28
1、堀口和吉(2009)「迷惑考」『山邊道:国文学研究誌』 堀口和吉(2009)は迷惑について研究を行って、迷惑の意味変化を考察した。
その中で、迷惑の最古の例を見つけて、次のように書いていた。
今のところ、和文記載の最古の例は「平家物語」巻五に見えるものである。
朝敵の例を異国に尋ねる記述の中に、秦舞陽(しんぶよう)の逸話がある。
秦の始皇帝の咸陽宮に参内したときに、その臣下から「舞陽謀反の心があり」と怪しまれが、その時同行した荊軻(けいか)が「舞陽まったく謀反の心なし、ただ田舎のいやしきにのみならって、皇宮になれざるがゆえに、心迷惑す。
」のように弁明したということである。
2、張愚(2012)「本邦文献に見られる漢語「迷惑」の受容」『文獻探究』 周知の通り、日本語における漢語の多くは、古代中国の仏典や漢籍を利用して、長年にわたって日本語に移植、定着してきたのである、ただし、その定着の過程においては、時代ごとに意味、用法上の異同が多く見られ、「迷惑」もその一例と考えられる。
また、その語義については、先行研究(堀口和吉)には、「皇宮になれざるがゆえに心迷惑す」で表しているように、ある厄介な物事に遭遇した第三者の困惑な心情を表す動詞用法として多く使われていたが、中世後期以降になると、相手に対する不満、非難を表明する形容詞用法も見られるようになった。
また、現代共通語の「迷惑」には、もはや「平家物語」に見られた動詞用法は普通には使われなくなっているが、それに対し、前述の形容詞用法が様々な対人関係の場面に多用されている、現在まで使用され続けている。
「迷惑」という言語の用法変化によって、迷惑意識もだんだん根付いていくことがわかる。
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