摘 要

日本的食育和学校配餐起源早，历史悠久，在长期的发展过程中积累了大量的经验。日本颁布了《食育基本法》、《给食基本法》等一系列法律法规，同时配合《食育推进计划》，对食育和学校给食的各方面做出了详细的规定，是世界上最先将食育上升到法律层面的国家。并且食育和学校配餐不仅仅与“食”有关，而是更加注重“以食育人”，通过食育增进国民的身心健康、培养健全人格。而学校给食作为食中最重要的环节之一，其综合教育作用不可忽视。与之相比，中国开展食育和学校配餐还不到30年，尚处于发展阶段，有很多可以学习和借鉴日本的优秀经验之处。

本论文通过分析日本食育和学校配餐的发展历程，从中总结出日本的食育和学校配餐具有完备的法律制度体系保障、政府学校家庭协同参与，以及对青少年健全人格的形成和身心健康的保障具有显著的综合教育作用等特点。最后，结合中国食育和学校配餐中现存的问题，作者提出完善相关法律法规、健全各项措施以更好发挥学校配餐的综合教育作用等措施，旨在推进我国食育和学校配餐的健全发展。

关键词：食育；学校配餐；《食育基本法》；《给食基本法》；综合教育作用

要 旨

日本の食育と学校給食は長い歴史を持ち、長期にわたる発展プロセスにおいて大量の経験を蓄積している。『食育基本法』や『学校給食法』など一連の法律法規が公布され、さらに「食育推進計画」の実施により、食育と学校給食の内容を詳しく定めた。日本は世界で最初に食育を国家法律に引き上げる国である。日本では、学校給食を通して、児童・生徒らの健康を保障するだけでなく、彼らに食材に関する知識を教えるとともに、良い食習慣とテーブルマナーを育成したり、伝統的な食文化に対する理解を強化したり、食に対する畏敬と感激の念を持たせたりすることができる。このように、食育の総合教育の役割を発揮させ、「国民の心身の健康の増進と豊かな人間形成」という食育の目標を目指している。日本に比べ、中国の食育と学校給食の推進はまだ30年も経っていないため、多くの課題を抱えている。

本研究では、日本の食育と学校給食の発展歴史を分析し、完備した法体制の保障や政府・学校・家庭の協力などの特徴を明確したうえで、とくに食育と学校給食の果たす総合教育の役割に注目した。そして、中国の食育と学校給食の現状を分析し、日本の食育と学校給食の経験に基づき、中国の食育と学校給食のこれからの方向性と改善策を提言した。

キーワード: 食育；学校給食；『食育基本法』；『学校給食法』；総合教育

目　次

1 はじめに 1

2 日本の食育の歴史と現状 3

2.1 食育の歴史 3

2.2 『食育基本法』 4

2.2.1 『食育基本法』の基本内容 4

2.2.2 『食育基本法』実施の特徴 5

2.3 3回の「食育推進計画」 6

3 日本の学校給食の歴史と現状 10

3.1 学校給食の歴史 10

3.2 学校給食の総合教育の役割 11

3.2.1 学校給食の支援 11

3.2.2 学校給食の総合教育の役割 12

4 中国と日本の比較 14

4.1 中国の食育と学校給食の現状 14

4.2 日本から得る中国への経験 15

5 終わりに 17

参考文献 18

謝 辞 19

学校給食から見る日本の食育

はじめに

昔から、飲食とはどの民族にとっても重要なものであり、良い飲食習慣を身に着けることにより、一生の利益を得ることができる。世界各国の食育はそれぞれの特徴があるが、日本は世界でもかなり成功し、注目を集めている。児童・生徒にとって、食育は国民の心身の健康の増進と豊かな人間形成に関係し、正しい指導を受けることは健康な飲食習慣を一生持続させることができるため、日本では国民運動として食育を全国範囲で推進している。徳育・知育・体育と並べ、日本は食育を学校教育の重要な一環として力を入れている。

1991年に、中国では栄養教育家の于若木さんが初めて教育分野で「学生栄養プロジェクト」の実施を提言した。「児童・生徒の健全な心身を育成する」ため、相次いで北京の数十の小中学校で栄養プロジェクトを試験的に行った。栄養プロジェクトの重要性については、北京で一般的に認識されているが、ほかの都市では、学校や保護者や地方教育委員会などにそれほど重視されていなかった。

次代を担う青少年が心身の健全な発達は、国の未来へ希望を託すために重要である。全民族の体質を絶えず高めるために、小さい頃から彼らの健康に関心を持たなければならない。そのため、青少年に対して小さい頃から合理的な食育を行い、彼らに良好な食思惟と習慣を身につけさせなければならない。しかも、児童・生徒にとって学校は彼らの生活では教育を受ける最も重要な場所のため、学校で栄養給食を行うことは非常に重要である。

日本の食育と学校給食は長い歴史を持ち、参考になる点が多い。しかも、日本は『学校給食法』を公布してから、学校給食が果たしている総合教育の役割は誰の目にも明らかである。したがって、中国は学校給食の質を高め、いっそう効果的な食育を行うために、現在の課題を明確し、日本の成熟したモデルを参考する必要がある。

先行研究として、日本の研究者は近年主に学校給食の食材供給の地元化、食材の地域活用などの経済効果に注目し、研究を行っていた。例えば、藤科智海は「学校給食へ地場産農産物を供給する農家の特徴」で地産地消運動や食育の一拠点として，茨城県常総市を事例として、学校給食における地場農産物の活用実態と、地場農産物を供給する生産者の対応の連関を分析し、学校給食をめぐる食料供給構造とその特徴を解明した。日本では、スウェーデン、イタリア、イギリスなどのヨーロッパの先進国との比較研究も多く行われている。その目的として、他の先進国の比較分析を通じ、日本の食育教育をさらに充実する狙いが見られる。

一方、中国にも日本の食育に関する研究が多く行われていた。張倩荻は「日本"食育"探究」で3回の「食育推進計画」を総括した。殷逢燕、楊思帆は戦後日本国民の飲食状況に基づいて『食育基本法』が実施された背景を分析し、日本食育の特徴を研究した。ところが、それらの研究は中国への経験はかならず十分に議論されているわけではない。

本論文は主に日本の小中学校の給食に焦点を当て、日本の食育の最新動向を分析する予定である。中国への参照を視野に、日本の経験を中国の食育と学校給食の推進策を提言したい。

日本の食育の歴史と現状

日本は世界で食育が最も発達している国である。食育は法律と国家戦略に上がっている。

「食育」という言葉は1896年に日本の養生学者、石塚左玄によって提唱され、初めて「食」を「育」の高さに引き上げられた。食育ということは、栄養と健康教育だけでなく、環境保護の知識、栄養知識と飲食習慣など、様々な面での教育も含まれ、人生観や価値観の育成にもつながる。食の知識と飲食習慣は人生を伴うため、食育はまさに重要な生涯教育である。

日本では、小中学校の食育は独特の教育モデルとして、日本の法律に守られている。しかも長年の発展を経て、日本の食育はすでに完備した体系を持っている。

食育の歴史

日本食育の発展は次の6段階：「戦国時代、江戸時代、明治時代、近代前期、近代後期、『食育基本法』公布後の時期」を含む。