１．韩凌燕（2007）『万葉集』の 「防人歌」と『全唐詩』の「辺塞詩」

　『万葉集』の「防人歌」と『全唐詩』の「辺塞詩」は辺境の戦争と防衛を背景として、防人或いは兵士たちについてのことを詠む詩歌である。両者に関する比較研究を通じて、両者の類似点のほかに、いろいろな相違点が見つけられる。ただし、「防人歌」と「辺塞詩」の異同点はどこにあるのか、その裏に潜んでいる原因は何であるのか、また、両者は中日両国の伝統的な観念、意識とどのような繋がりがあるのか、以上の問題点は本論で詩歌の社会的歴史的背景などの原因に対する分析を通して、両国古代の伝統的な観念や意識を検討してみよう。

　２．孙静冉（2012）＜浅析_万叶集_防人歌与边塞诗之相似点＞ 『长春理工 大学学报（社会科学版）』 第25卷第10期

「防人歌」は『万葉集』に集中収録される第20巻の組み歌群である。その明らかな情感を表現する傾向にある。昔からの学者によって「相かぐ」（「万葉集」における男女の恋を描いた類を中心にする和歌）の性質である作品と分類され、故郷を偲び、親の気持ちを述べるのは要塞詩の一つの重要なテーマであるとしている。同じ戦争や要塞危機の背景では、両者は詩歌のテーマの摂取面に多くの類似が存在するだけでなく、作品中の「雁」、「風」などのように同じ対象への解釈にも同工異曲があるとしている。

３．防人之悲诗人之志 中国论文网 经济法律类期刊《商情》2013年44期 网址:http://www.xzbu.com/2/view-4500912.htm

　日本の防人歌と中国の要塞詩は戦争と防衛を背景にして、防人と兵士の関連するものを賛美している。防人歌は要塞詩とたくさんの共通点がありが、違うところも少なくない。両者の描写する背景はすべて国境防衛、戦争や戦士を創作題材にしている。内容は大体忠君愛国、思親孝道、思慕相思などのテーマをめぐて展開している。それぞれの表現方法を通して古代の防人と兵士の生活、感情、思想や当時の社会状況を叙述している。作者は創作主体や、内容、表現方法、芸術性と思想性などの方面から、一部の実例を借りて、防人歌と要塞詩の異同点を検討してみた。　

　４．任文京著（2005）《唐代边塞诗的文化阐释》人民出版社

　この本は時代精神は要塞の詩人への影響のを論述した。時代の精神は以下の3つの方面を含めている。進取の精神や、尚武の精神と遊侠精神である。時代の精神は要塞の詩人に事業意識と要塞への入隊壮挙に重要な影響を与える。唐代の要塞詩は強い地域色があり、それが反映している歴史事件や風物景色などは皆地域文化と様々な連絡がある。異なっている時期の要塞詩の特質によって文化環境もかなり違い。要塞詩の発展の脈絡は社会の歴史変遷と社会の心理変を反映している。初唐の要塞の詩人の高揚奮発と中晚唐要塞の詩人の憂患意識と文化反省、要塞詩の中で生き生きと反映された。

　５.防人歌"的创作风格 张璐 辽宁大学外国语学院 《安徽文学(下半月)》 2011 年10期 中国知网

　この本は防人歌が内容と形式での特徴及びこれらの特徴の発生の原因などのもを詳しく分析して、防人歌の創作スタイルを簡単に紹介した。