文 献 综 述 　　　あいさつ語は日本人の鏡である。

本文の中で典型的なあいさつを挙げて、さまざまな種類のあいさつから簡単な日本人の処世観を紹介する。

また、あいさつ語を三種類に分けて、具体的なあいさつ語の例を通じて、日本人の処世観の基本状況を説明する。

あいさつ語から集団意識、階級意識、無常観、自然との調和、人間関係の「和」を重視するなど日本人の特殊な処世観が見られる。

　　あいさつ語についての資料と研究はたくさん見られるが、、日本人の処世観についての資料と研究は少ない。

　以前からこの問題についての研究はさまざまあった。

「あいさつ」に関する研究には、言語社会学的観察にも基づいたもの、また、社会言語学的立場からみたものなどがある。

　　まず、あいさつとは、『学研国語大辞典』、『広辞苑』と『岩波国語辞典』中には、「①人と会ったとき、分かれるときなどに取り交わす礼儀的な動作や言葉。

また、その言葉を述べること；②その場にいる人に対して、こういう訳で来たのだ、これから会を始める。

これでおしまいにするといった趣旨のことば。