文 献 综 述

1．米川明彦（1998）『若者語を科学する』 明治書院

　日本において、若者言葉について系統的な研究は米川明彦より始められる。若者言葉の定義は学者によって違うが、今までほとんどの研究者は米川明彦の定義を認めたので、本稿も米川氏の定義を採用にする。

　現代日本語学者の米川氏は若者言葉の定義について次のように述べている。「若者言葉とは、中学生から三十歳前後の男女が仲間内で、会話促進#12539;娯楽#12539;連帯#12539;イメージ伝達#12539;隠蔽#12539;浄化などのために使う、規範からの自由と遊びを特徴に持つ特有の語や言い回しである。個々の語について個人の使用#12539;言語意識にかなり差がある。また時代によって違う。」

　米川氏の若者言葉の定義から見ると、若者言葉は三つの特徴があると思う。

1.若者言葉の使用者は中学生から三十歳前後という年齢制限がある。

2.規範から脱する自由な特徴を持ち、正式的な場合にあまり使われない。

3.個々の語について個人によって使用と意味に差がある。そこで、仲間同士でしか意味が通じない。

2.米川明彦（2006）「若者ことばの研究序説 」『言語　若者ことば大研究特集』vol.35 no.3

社会背景と若者の心理は、若者言葉やネット用語の発生の肝心な二つの要因で、若者言葉の発展の重要な動力と言える。若者の心理に基づき、多くの若者言葉、ことさら多くのネット用語が出てくる。若者言葉とネット用語を通して、若者の心理を了解できると思う。どの国でも存在している若者言葉は顕著にその国の若者の独特性も持つ。